■ 適したカメラ
資料撮影が何より楽しみという人は、あまりいないと思います(^_^;)
撮り直しのないように適したカメラを使いましょう。
明るいレンズ
明るいレンズは手ブレを押さえ、細部の写りをクッキリとさせ撮影の失敗を少なくさせます。
カメラ(デジカメ共通)のレンズには大文字のFという文字を使い 「開放絞りF値2.8」 または 「F=2.8」 あるいは 「1:2.8(2.8がF値)」といった数字でレンズの明るさを表しています。標準的な数値は2.8ぐらいと考えていいかと思います。これより数値が少なければ、より明るいレンズと言えます。

非球面レンズ
よく「非球面レンズ」という言葉が仕様書に記載されていますが、非球面レンズとは凸レンズに凹レンズの特性を加えたもので、色が滲みにくいとても高級なレンズです。 「3群8枚」などと書いてある場合、一群で一つのレンズの役割を果たしているという意味です。 なるべく価格を抑えるため凸レンズや凹レンズを組み合わせて非球面レンズと同じ性能にしていたりします。 同じ性能であればレンズ枚数が少ないほうが良く光を通し、明るくなるので望ましいと言えます。
広い画角(広角)
F値と区別しなければいけないのが、同じエフでも小文字で映る範囲を表す 「f=28mm」 といった表示です。 よく35mm換算といった表記がありますがこれは昔のフィルム式カメラに換算した場合の数字で、他のカメラの視野の広さを比較する目安になります。つまり35mm換算でよりf=の数字が少ないカメラが、より広い範囲を撮影できる事になります。資料作成には道などを横から見たアングルが必要になってきます。この画角が狭いと壁しか映っていなかったり、フレームに入り切らず、映らなかった部分があるため資料にならなかった、、、、なんて事も起きてしまいます。狭い場所や大きな建物を少ない回数で撮影できるので広角のカメラはとても便利です。
高精細
とりあえず広く撮って、必要な部分を拡大して使う時に重要になるのが解像度です。600万画素や800万画素といったデジタルカメラも出ていますが、これはレンズの明るさやCCD(撮像素子)の大きさにも左右されるので一概に高画素=高解像とは言えません。 レンズ性能を無視して考えた場合、ポイントとして、より大く、かつ高画素のCCDを搭載したカメラが高精細と言え、「1/1.8型CCD」といった表示をされます。 この場合は、より数値が大きい方が大きなCCDという事になります。

大きい
 2/3インチ型 #コンパクトデジカメでは最大。価格は7万以上になります。さらに大きなサイズは高級一眼レフ。
 1/1.8型
 1/2.5型
 1/2.7型
小さい
■ 機能 (デジカメのみ)
手ブレ補正機能
写真を拡大してみると意外と手ブレを起こしている事が多かったりします。 室内でわざわざ三脚を立てるのも面倒なものです。 シャッターを押した瞬間のカメラの動きを感知して補正する手ぶれ補正機能はお勧めです。

短時間セルフタイマー
他に使える機能としてシャッターを押してから数秒後に撮影が始まる短時間セルフタイマーがあります。 だいたい2秒でシャッターが切れます。 夜の撮影など光量の少ない時は必ず手ブレになるので、そっとどこかに置いて撮影できるので便利です。
携帯性
資料写真ロケに適したカメラとしてコンパクトデジカメをお勧めしています。 一眼レフなどは明るいレンズが使われていて高画質ですが、目立つ上、その大きさ故、日常的に持ち運ぶには無理があります。 それなりの値段になるので壊す事を恐れるあまり、だんだん使わなくなります。
■ ボディー色
なるべく暗い、地味な色を選びましょう。
窓ガラス越しに撮影した時に光源によってカメラ本体が写りこんでしまう事があります。 高級カメラのボディーが大抵黒いのはそういった理由からです。 同じ理由で服も撮影時にはなるべく暗い色でいる事が望ましいです。
■ お勧め機種

Panasonic LUMIX LX2 ブラック DMC-LX2-K

マニュアル操作がし易く、上級者から初心者まで扱いやすい。
60秒長時間露光、2千分の一秒シャッター。
手ブレ補正、2秒セルフタイマーシャッター等、必要な機能は備わっている。
性能に対して低価格。(4万円前後)
CCDが16:9という変わった形のため、やたらでかい数値になっている。(1/1.65型 有効画素1020万画素)
これは撮像素子の大きさを対角線で表すためだが、レンズ性能に定評がある。
撮影範囲の幅は28mm(16:9)でも上下が見切れる可能性があり、補完撮影する必要がある。
光学ファインダーが無いので、バッテリーが途中で少なくなった時に対処が難しい。(モニターをOFFにしてファインダーで撮影すれば節電になる)
性能をフルに使い倒したい場合、予備バッテリーが必要。 

RICOH Caplio GX100

画角24mmと広角に強い。(1/1.75型CCD 有効画素 1001万画素)
手ブレ補正、2秒セルフタイマーシャッター、180秒長時間露光。 2千分の一秒高速シャッター。
オプションが豊富で19mmワイドコンバージョンレンズを取り付ければ超広角撮影も可能。
バッテリーの他、単四電池にも対応。(38枚撮影可能)
かろうじて買える値段(7万円以下)
やや、上級者向き。

<共有資料室>